720式手帖生活

旅する手帳案内人 なぷの、手帳や文具のさすらい備忘録。ときどきお菓子、たまにお酒、ちょこちょこお猫。

“てちょテク”まとめ2◆ふせんで旅程計画

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 こんにちは、<する手帳案内>、なぷ(@nap_techo)です。

 いやあ先場所は調子の悪かった郷土出身力士が*1今年は勝ち越しました。よかったよかった

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更新履歴
2018.09.20-公開

2018.12.17-誤字訂正

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 本日の720式手帖生活は―

で、お送りいたします。 

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◆前回までのおさらい

type720techo.hatenablog.com

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◆旅程、どうやって立てますか

OK,Google

 ご近所の口コミで、もしくは旅行雑誌やガイドブックで。
 行きたい場所を調べ、ホテルをみつくろい、そこへ電話をし。
予約を取っていた時代がほんの20年前だというのは、
なかなか信じられないものです。

 この21世紀、ここを見ているほとんどすべての方は、
インターネットの楽天なりじゃらんなりで目的地の宿を取り。
JALなりJRなりでチケットを予約し、目的地へ到着すると思います。

 本当に便利な世の中です。

 おかげさまで、田舎住まいの私のような者でも、
東京に行ったらホテルがない!みたいなことにはならず、
複雑怪奇な乗り換えで延々山手線に乗り続けるみたいなことをせずに済んでいます。

 情報化社会、IT万歳。

アナログ最強

 しかし、同時に。
 先日の札幌の大停電に、その便利さは電気がないともたらされないことを、
思い出した方も多いと思います。

 そう。
 そこで、手帳です。

 紙に残した情報は『NO電池,NOバッテリー』

 別に自宅にいる時ならばいざしらず、
旅先において電池切れはすなわち当人の文化的な旅程の死を意味する
といっても過言ではないでしょう*2

 さあペンを持とう手帳を開こう。

 パケット代金なんて気にしなくていい世界がそこには広がっています!

 という宗教勧誘のような出だしから、
今回の“てちょテク”セルフまとめその2。
『旅の予定=旅程をふせんで立てよう!』
は、はじまります。

◆旅程をふせんで立てよう

必要なもの
  1. 3色ほどのふせん
  2. 手帳
  3. ペン

 たったこれだけで、電池切れにおびえない、快適旅行計画が立てられます。
 いやあお得ですね。*3

 

 さあそれじゃあGoogleMAPを開きましょうか。

 

 誰ですか。出オチっていった人は。

 ちゃんと上にも書いています。

別に自宅にいる時ならばいざしらず、

 そう、家にいる間は全身全霊でもって、
このすばらしきIT革命後の世界を享受すべきです。

 さあ唱えましょう、「OK,Google*4

 そしてこの魔法の呪文を、旅先で必要最低限にするための
「旅のしおり」を作るのです!

まずは色分けをしよう

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 ふせんの色に意味を振り分けます。
 私の場合ですと、

  1. 赤=行事/イベント
  2. 緑=場所/お店、美術館など
  3. 青=食事全般(お店だけでなく、催事やテイクアウトなど)

 この3つに振り分けています。
 色分けについてもう少しだけ詳しく説明します。

色分け解説
  1. 赤は目的(地)です。
    この旅の目標、なんのためにそこへ行くのか。
    『わざわざ事前に予約したチケット』
    その使い方とは別に、ざっくりと緑や青以外です。その場合は色に意味はありません。
    花火大会や、屋外コンサートなどのイベントもこちら。時間指定。
  2. 緑は「せっかくそのあたりに行くなら、そこにも行ってみたい」場所。
    お店や映画館や史跡や美術館、いろいろあると思います。
    これも同じく、赤と緑以外。『もらったお得なクーポン』ポジション。
    場所指定。
  3. 青は食事全般。
    食道楽を地でいっていますが、胃袋の容量には限度がある
    旅先で食べられるものは3食プラスα、つまり厳選を重ねねばなりません。
    ですので、赤と緑とは別にします。たとえるならば『食堂回数券』*5

 この「三枚のお札」ならぬ「3色のふせん」に、
行きたい・見たい・食べたいを詰め込んでいきます。

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 後述の、『行きたい場所ストック』に、
大量にふせんを作り溜めています。そこから現地に持っていく旅ノートへ。

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 うなれ私のweb検索

重要ポイント・押さえるべき肝!

 そしてここが、いちばん大切なところ。
 検索した情報を、ふせんに書き写していきますが、
その際以下の情報をかならず写すこと

  • 定休日
  • 開店時間・閉店時間
  • 最寄り駅(から目的地までの所要時間)

 コツはこれだけです。
 ほんとうにこれだけ

なにが変わるのか

 例えば、公式サイトがあるお店なら、
またガイドブックを買って、そこに載ってあるお店なら。
家にいる間はいくらでも、何度でも閲覧できます。

 ですが、「別に覚えなくても知ることができる」情報を
キープしておくように人間の脳はできていません。
 海馬が耳から抜けていく!

 実体験として、おなじお店の閉店時間や休業日を、
何度も調べなおしたことがある不肖このぱむだ。

 悪いことは言わないから全部メモっておこう!

オトナの旅は修学旅行ではない

 上述にもありますが、
『旅のしおり』と旅程表のことをよく言います。*6

 実際の『旅のしおり』と『個人の旅程表』の最大の違いは

一部を除き厳密に時間が決まっていない

 ところにあると思います。

 ◆◆◆

 もちろん、ミュージカルの開演時間、
動物園の閉園時間は決まっています。

 ただ、「それに間に合うように」動けば、1分や2分や3時間
ちょっとやそっとずれても問題はないわけです。
自分の旅なんですから。*7

 そして都心部というのはそりゃあもう頻繁に列車が来ます
 その時刻をあえて調べるよりも、

  • ミュージカルの行われるホールの最寄り駅
  • 動物園最寄り駅に停まる列車の間隔

 こちらの方がよっぽど重要です。

 私たちは旅先では路線図を広げ、
今いるところから目的地までは
この駅からなに線に乗って、
どこどこで乗り換えたら到着する、
と調べればいいだけです。

 それぞれの駅で少し待てば、すぐ列車がくるでしょう。

一部例外

 まあもちろん例外はあるのですが!
宿泊ホテル最寄り駅の始発終電
メモっておいた方がいいと思います!

 また、「2時間にバスが1本終バス15時」みたいな場所に行く場合は、
例とは逆に必ず時刻表を印刷するなり
書き写すなりしていった方がよいでしょう。
 手帳に。

ふせんに書きだした!それじゃ次は?

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 目的地付近の詳細/広域地図を広げ、
なければ手帳を広げ、実際に当日どう動くか、
シミュレーションを行います。
 ふせんで。
 ふせんで!*8

 土地勘がない場所

 まったく行ったことがない場所というのは、
いくら駅名を調べても、A地点とB地点の移動に何分かかるか。
わからないことがとっても多いです。

 そこで、路線図や印刷した地図*9に、
調べたふせんを貼り付けていきましょう

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 ◆◆◆

 基点は宿泊ホテルだったり、
当日降り立つ空港だったりさまざまです。 

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位置関係を把握したら、並び替え

 それでは、旅程を立てていきます。

 スタート・ゴールはホテルです。
 ホテルの門限、およびチェックイン時間はあらかじめ調べておくと安心。

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 その間に、行きたいもので、なおかつ閉店時間が早いものがあります。
 その時間に間に合うように、ふせんを並べ変えていきます。

 そう、かつてのタイムラインのように! 

 ◆◆◆
 あいにく、行きたいけれど時間が合わない、
または定休日だったりするお店については、
今回は見送りです。

 ですが、そのふせんは捨ててはいけません!

 次に近くに旅する時、
また一から調べなおしますか?
 ブックマークの『いつか行きたいお店』フォルダにしまい込んで忘れていませんか?

 せっかくふせんに書いたんです。

もったいないので、ストックしておきましょう!

 ◆◆◆ 

 『行きたい場所ストック』については、
後段にまとめますのでいったん置いておきます。

 並べ替えが終わり、ぺろん、とふせんの端が
めくれるのが気になる場合は、細いマステで仮止めするとすっきりします。

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行きたい場所ストック

 それでは最後に、行きたい場所ストックについて。
 先ほど「捨てないで!」と取っておいたふせん。
 どうせなら、別の手帳にまとめて貼り付けましょう。

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 もちろん、沖縄と長野の行きたい場所が混在すると、
さっぱりわけがわからなくなるので、
ある程度ブロックに分け、インデックスで管理するとよいと思います。

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 なお私は各県ごとにまとめています。

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midori スパイラルリングノートA5 砂漠ラクダ柄

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 表裏にはトラベラーズファクトリーで購入したステッカーを。

 いつか行くからなー待ってろよー!
 という意気込みを思い出させてくれます。

 もちろん、せっかく取っておいてもそのお店は
閉店したり、営業時間が変わったり、
新しい駅ができて最寄り駅が変わったりします。

 ですが、たまにぱらぱらっと見返すと、
そうだった、あの時あそこにはいけなかったんだった。
次は行きたいなあ、という気持ちをノックしてくれます。

 また、それとは別に
『いつか行きたい場所』を貼り付けておくと、
意外と機会が巡ってきたりします。

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 ◆◆◆

 このメソッド、『欲望ノート』と呼ばれるものに
近いのですが、やはり脳みそこねこね妄想するより、
文字に書き起こすというのは行動のとっかかりになるのかもしれません。

補足テクニック

 並び変えたふせんは、貼り付けるだけでも十分だとおもいます。

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 しかし、旅先での電池消費をとにかく減らしたかった*10私は、

  • 目的地間の駅数・時間・運賃

 も、合わせてメモしています。

 また、「お腹が減ったらそのあたりのよさそうなお店で食べればいい」が
私は全くできないことが判明したため、
食事をとるエリアやお店は、
かなりしっかり決めるようにしました。*11  

 また、実際に泊まったホテルについて、
食事や立地、治安についての感想をできるだけ
メモしておくと、次のホテル選びの参考になります。

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 ◆◆◆

 いかがでしたでしょうか。
ありがたいことに、かなりの方にハートをいただいた、
当該ツイート。

  よもや裏にこんな長文が潜んでいるとは
みなさん思いもしなかったでしょう。

 ◆◆◆

 旅程を組む時間は、旅のなかでもっとも楽しい時間です。

 ですが、のんびり「ブリティッシュカフェ エリザベス(仮)」の
アフタヌーンティーについて7回も8回も調べなおしていると、
あっという間に出発日

 下調べをろくに出来ずに飛び出す旅のなんとおそろしいこと!*12

 小指の先っぽほどでも、みなさんの旅程作りの参考になればさいわいです。

 それでは、また。

 ◆◆◆

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 ◆◆◆

 ここまでよんでいただき、おありがとうございます。
 今日もいちにち、ご安全に!


 それでは、また。

 Have a good life with TECHO!!

 ◆◆

*1:勝つと運動会の早朝のような花火があがります。ぽんぽん。

*2:過言だらけである。

*3:余裕でパソコンが買えるお値段のどこかのリンゴの新機種に見せてやりたいですね。

*4:そろそろお気づきでしょうが私はandroidユーザーです。

*5:青には食欲減退の効果があるそうです。(まゆつば)

*6:諧謔

*7:同行者がいる場合はまたちょっと変わってくるでしょうが。
基本私はひとりたびなんですよ!
かわいい友人たちを「野宿も辞さない」とかいう私の行動原理に巻き込むわけには!

*8:めっちゃアナログ。

*9:るるぶまっぷるのふろくでもよいです。
むしろそれがさいきょうです。

*10:当時は本当にすぐ電池が切れていたんです、スマートフォン

*11:同時に、旅に連れていくカバンの中に、
かならず高カロリー栄養食を入れていくことにしています。
疲労に空腹、そしてアウェーのストレスが重なったら自分の機嫌がちょっとまずいくらいにドン底に落ちる、
と学びましたので。
おおらかな いきものに なりたい。
器ってどこで増設できるんでしょ…。

 そんなわけで、旅のスタイルは十人十色、人それぞれ!
私みたいな偏屈の強情っぱりのみなさんもぜひ旅にでてほしい。
ちょっとの工夫で大きな成果!
楽をするために全力を尽くす、ぱむだです。

*12:いや、それが目的ならいいのですが、「調べる前提でなんの心構えもしていない」旅って楽しいよりストレスの方が勝ってしまうのです。
もちろん個人的には、ですが!