720式手帖生活

旅する手帳案内人 なぷの、手帳や文具のさすらい備忘録。ときどきお菓子、たまにお酒、ちょこちょこお猫。

720式ズボラクラフトワークス「ろうびき」その2!

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たぶんゼフィランサスとオジサン。

 こんにちは、<する手帳案内>、なぷ(@nap_techo)です。

 毎日まいにち、雨でせんたくものがたいへんなことになっております。
どういうことなの4日連続よ!と、たまっていく洗濯物に耳を抱えております*1がこれ、これだけ寒くなっていきなり晴れたら暑さで私溶けるのでは。戦慄の二律背反*2

  ◆◆◆

 本日の720式手帖生活は―

で、お送りいたします。 

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◆前回までのおさらい

type720techo.hatenablog.com

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◆PBT(ぱむだぶしょうてくにっく)

前回よりさらにずぼらさをパワーアップ!

 さて。
 先日、「ろうそくを金網でうらごしなんてやってられない!」という全力のよだきいパワー*3を発揮し、


 とんかちで砕いて溶かせばいっしょじゃん!

 私の無精者待ったなし、のろうびき(ずぼら)レッスンを行いました。*4

  ◆◆◆

 今回はその第二弾にして最終回。
めんどうくささを回避するあまり、逆にさらにめんどうくさいことになる。

 往々にしてこの世界はそういった理不尽と合理にみせかけた非効率であふれかえっています*5

 否、断じて否

 私のモットー*6

 

楽をするために全力をつくす。
楽ができるならあらゆる努力をおしまない。

 

 この、『健康のためなら死んでもいい』に似たあくなき探求精神*7でもって、より快適にずぼらに!かんたんに!ろうびきを楽しむ一手を記していきます。

◆用意するもの

  • 基本的には前回とおなじ
  • 定規や固い紙

◆さっくり手順説明

前回までのおさらい
  1. ろうそくをこまかく砕く→ろうそく芯をとりのぞく
  2. アイロンをあたためる
  3. クッキングシートをアイロン台に敷く
  4. 砕いたろうそくを、クッキングシートに挟む
  5. 上からアイロンで加熱して、溶かす

 さて、ここまでは前回とおなじなので割愛(かつあい)いたします。

 ここからちょっと一工夫!
ちいさな労力おおきな成果、楽して得するPBT(ぱぶて)!*8

今回からのnew項目
  1. 溶かしたろうを冷ます
  2. クッキングシートをめくり、定規などではがす
  3. はがしたろうを染み込みがたりない箇所で溶かす

 じっくりみていく、その前に、ちょっと寄り道を。 

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◆今回のろうびき素材

 はい、こちら!

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2018年手帳midoriオンラインショップ通販限定おまけ"オジサンしおり(二枚組)"

 例年midoriさんちは、手帳シーズン開幕に合わせて送料無料をオンラインショップで行っています。

 あわせて、"おまけ"がつくこともあるため、地元の文具店に「オジサン手帳は買うひとがいるのですよ」と売り上げに貢献すべきか。
 それともオンラインショップ通販(送料無料)か。

 毎年なかなかに悩ましいです。

 それでは、ろうびきする前にしっかり見てみましょう。

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 これは、もしや活版印刷

 厚手の灰色の紙に、黒+1色(水色/オレンジ)で印刷されています。
印刷面に、微妙なおうとつがあるのがおわかりでしょうか。

 また、オジサンの帽子の水色。すこし「白い部分」があります。
明治~昭和初期の印刷物/活版印刷にはよくあった(現在ではほとんどない)「色ずれ」という(活版)印刷上の仕様です。

 ただ、現在の印刷技術ですとほとんど発生しないものです。
それを逆手にとり、「ニュアンス」や雰囲気をだす手法としてはよく見かけます。*9

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 裏面には、白インクでクレジット表記。

MIDORI ONLINE STORE
www.midori-store.net
(C)DESIGNFILL 2017

 ううん、やはり白インクには味がありますね!
いつかは使ってみたいとおもいつつ、その使いどころを思いつけないあこがれの刷り色です*10

 ◆◆◆

 以上閑話休題
それではこの厚紙をろうびいていきましょう。

◆じっくり手順説明

溶かしたろうを冷ます

 前回は、冷める前にろうびきしたい紙を乗せ、ろうを吸わせました。

 今回は、ここからがルート分岐*11

 通常のルートですと、このまま紙はろうを吸い取ります。
 では、「なににも吸われなかった、液状になったろうは、放っておくとどうなるか」。

 こうなります。

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※わかりやすくするため、画像を暗くしています。

 そう、平べったい形(シート状)のまま、シートからはがれるのです。

クッキングシートをめくり、定規などではがす

 それでは、この冷えたろうを定規や固い紙でシートからこそいでいきましょう。

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※わかりやすいよう、画像を暗くしていますが不気味きわまりない。*12

 用意している、反故紙や、なんでしたらアルミ製の小さなトレーなどに除けておきます。

はがしたろうを染み込みがたりない箇所で溶かす

 ここからは、以前とおなじ。

 冷やさずに、温めたろうの上に紙を置き、広範囲にしみこませます。

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 オジサンの顔のあたりの、しみこみが足りません。
ここで、先ほどの平べったくなったろうを、つまんでちょこん、と乗せ

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アイロンで再度溶かします。

◆出来栄え確認

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 それでは完成です。

 うすい灰色だったしおりが、濃い灰色になりました。

 前回ろうびきした、こちらもmidoriのオンラインショップ限定・ラッピングバッグ(シール付き)よりも、こちらの方がわかりやすいと思います。

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 読みづらかった白インクもくっきりはっきり。

なぜわざわざひと手間を加えるのか

 前回のろうびきレッスンでおこなった、
しみこみの薄いところにくだいたろうをぽつん、と置いてアイロンで溶かす。

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 これですと、微調整がひじょうにむずかしいのです。

 たいていは多く溶けすぎて、しみしみになってしまいます。

 

 ですが、今回のようにうすく伸ばしたろうは、金網で裏ごしし、砂状になったろうと同じくらいの使い勝手のよさです!

(砂状とちがい、くしゃみをしても安心、と書こうとしてそれなりに吹っ飛んでいくのでいまのはなしで。)

 ◆◆◆

 いかがでしたでしょうか。

 前回のレッスンで、「カッターでけずる」という「あっそれもらくちんだな」という感想をいただきました。

  楽をするための努力をおしまない。

 それが現在の、川に行ってギザギザな板に布をこすりつけるスタイルから、洗剤いれてボタンを押すだけで一気に大量の洗濯物がきれいになるスタイルへ。

 ◆◆◆

 人類の技術の発展はすべて「より楽をするために」「より快適になるために」行われてきたといって過言ではないでしょう!*13

 なお、楽であることと楽しいということは全然ちがうというところも添えておきたいところですが、これにて720式ずぼらろうびきレッスンは閉幕いたします。

 小さいジップロックのついた袋に、シート状になったろうを保管しておくと次回のろうびきで活用できますよ♪

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 ここまでよんでいただき、おありがとうございます。
 今日もいちにち、ご安全に!


 それでは、また。

 Have a good life with TECHO!!

 ◆◆

*1:なお、当町にはコインランドリーがありません。いなかじまんまったなし。
上から目線、北から目線ならぬ、田舎ら目線。
流行れ。

*2:アンビバレンツ

*3:よだーけし【古】めんどうくさい。

*4:「腹に入ればなんでもいっしょ」に通じる暴論です。

*5:なおこれらは、「無駄をはぶく」の『逆』ではないので注意がひつようです。

*6:誰もきいていない。

*7:フロンティアスピリッツと書こうとしてそれは開拓精神、と理性班の突っ込みが入りました。
こまけえこたぁどうでもいいんだよ!
VS
神は細部に宿るのだ!
レディ、ファイッ!!

*8:気に入りました。

ぱむだ
ぶしょう
てくにっく

*9:「わざと」ずらす、という手法。

*10:同人的な意味で。

*11:ゲームをしたことがないひとにはなんのこっちゃ単語。
 シナリオを読み(ストーリーを)進めていくうちに、主人公が例えば

"今日は初めて隣市にあるアーケード商店街に来た。
 どうやら、先ほど後にした駅から突き当たって、T字の形に伸びているようだ。
 さて、"

→右へ行く
 左へ行く

  のように、自由に行動を選べるフェイズがあります。
 このことを『選択肢』/『ルート分岐』といいます。
 正解があるものからどうでもいいものまでさまざま。
 どちらを選ぶかによって、その後のシナリオ(ストーリー)が変化します。

*12:自覚は、ある。

*13:当ブログの3割は、大げさ、まぎらわしい、誇張・誇大表現で構成されています。