おまえのPCのロウビキの一発変換を、蝋引きにしてやろうグハハハハ!
こんにちは、旅<する手帳案内>人、なぷ(@nap_techo)です。
三連休が終わりますねえいやあうれしいうれしい。
接客業の繁忙期はみんながおやすみのとき。
わかっちゃいるけどつらいのでやはり向いていないよし転職だ、と、
土日祝に集中する各種イベントをむぎぎぎ、と見守るまいにちです。
いいなあ手帳総選挙!
そんななかでようやく巡ってきたお休みに、
よぉし映画観に行くぞー、とうきうきしていたら思いのほかこれに熱中してしまい、ねて過ごしましたうぐぐぐ。
◆◆◆
本日の720式手帖生活は―
- ◆前回までのおさらい
- ◆大切な思い出のつまった紙製品、どうやって保管しますか
- ◆本題に入ります
- ◆用意するもの
- ◆さっくり手順説明
- ◆じっくり手順説明
- ◆原状回復してこそのクラフトワーク
- ◆出来栄え確認
で、お送りいたします。
◆◆◆
◆前回までのおさらい
◆◆◆
最近読み物の記事が多かったので、今回は紙もの加工!
ご自宅でできるろうびき(蝋引き)について語ります。
◆大切な思い出のつまった紙製品、どうやって保管しますか
よくある手段としては
ラミネート加工が挙げられます。
ラミネートフィルムを熱で圧着させ、
はさんだ書類を保護する方法。
みなさん一度はやったことがあるのでは?
ご自宅になくとも、職場や、先日大分アミュオープンに合わせて開店した、
全国のキンコーズでもサービスが受けられます。
ラミネート加工のいいところ/わるいところ
酸化が防げるので*1、かなり長期にわたり保存ができます。
また、フィルムはプラスチックを思わせる、
カチカチした素材ですのである程度水もはじきます。
一方、安物を使うと変色や、圧着させたフィルムがはがれる。
また、当たり前ですが紙の紙たる良さ。
手触りや、素材感はうしなわれます。
手帳に貼り付ける
はい、当ブログは手帳ハックブログですので、
もちろんこれが挙げられますね。
初心者*2がやりがちなミスといたしましては!
そこらへんにぽん、っとあるセロテープ/セロハンテープ登録商標!
セロハンテープは経年によりのりが変質し、
色も、粘着力も大幅に劣化します。
一時的な保存や添付以外には、使わない方がよい『接着用品』です。
みんな大好きマスキングテープについても同様で、
あれはあくまで「仮止め」用に開発された商品です。
(だからこそ、貼ってはがせて、気軽に使えるのですが。)
やはり10年を見すえた、長期保存には残念ながら、
不適でしょう。
水のりや、テープのりを使って貼ってみては?
はいそこな部員*3 模範解答ありがとうございます。
ですが、貼り付けちゃうと、裏面を見れませんよね?
そして、いちいち手帳を取り出して→開く、という作業*4が必要。
手帳のカバーや、かばんにぽーんと放り込んでおいて、
よく取り出すものには使えません。
そこで、ご自宅にあるものを使って一加工
◆本題に入ります
貼ったら取り出しにくい。
ラミネートだとつやてかしちゃう。
そこで、紙もの大好きな私が提案するのが、こちら。
ろうびき(蝋引き)
はい、耳にしたことがあるかたもない方も、
100円均一ストアーによくある、グラシンペーパー。
あれです。
透け感のある、紙とはちょっと違う手触りの、あれ。
あのオシャンティな封筒やポチ袋、ラッピング包装紙に使われている紙は、
ろうびきされているのです。
※注意点※
1.革製品にワックスを塗るとき同様、
このろうびきを行うと、
元の色から一段階濃くなる
のです。
2.また、箔押しなどの特殊な印刷加工をした紙は、
剥離(はくり)したり、加工が消えたりする可能性があります。
3.ろうびき後、紙には両面テープやのりが一切乗らなくなります。
ろうびきした紙を加工するには、
そこそこお高い専用のテープが必要になります。
ごようじんごようじん。
具体的なやり方をみてみましょう
あまたあるろうびきサイト
正直、私が得意そうな顔で順を追ってレビューせずとも、
すでに先達たちがたくさん、わかりやすい形でまとめてくださっています。
しかしあえて当ブログでそれを扱う理由。
私が「ということで、こっちを参照ください」で参照先を熟読することがまずないからです!*5
ですが、それだけだと身もふたもないので、
もひとつ付け加えるならば「ずぼらな私でもできる」、
簡略化したろうびきをご紹介しようとおもいます。
◆用意するもの
どれもご家庭にあるものばかりです。
以下のリストをごらんください。
- とんかち(かなづち)
- ろうそく(短いものではない。)
- ナイロン袋数枚(あればいらない封筒)
- クッキングペーパー
- 反故紙(ほごし。いらない裏紙。)数枚
- アイロン
- (あればアイロン台)
- (あればピンセットや毛抜き)
- ろうびきしたい、紙もの
※はじめておこなう場合は、ちいさな薄いものからお試しください。
◆さっくり手順説明
- ろうそくをこまかく砕く→ろうそく芯をとりのぞく
- アイロンをあたためる
- クッキングシートをアイロン台に敷く
- 砕いたろうそくを、クッキングシートに挟む
- 上からアイロンで加熱して、溶かす
- 溶けたろうの上に紙をはさむ
- 上からアイロンで加熱する
- 余分なろうを、反故紙に吸わせる
―といった流れになります。
それでは、それぞれの工程を、つぶさにみていってみましょう。
◆じっくり手順説明
1.ろうそくをこまかく砕く
→ろうそく芯をとりのぞく
そのままばっかーん、とトンカチを打ち付けると、
当たり前ですがあたりに粉が飛散します。
オススメの方法としては、ナイロン袋を二重/三重にし、
ふくろの口を軽く押さえてから、固い台の上でトントンたたく方法です。
いらない封筒があれば、封筒inナイロン袋、
または袋in封筒、も確実です。
砕いた段階で取り除ける芯は、
ここで取り除いちゃいましょう。
画像は、ぶしょうものの私が
「砕き貯め」しているろうそくのカケラです。
二重のナイロン袋に、すでにろうびきした
トラベラーズファクトリーの紙袋にいれています。
ううん、アジがありますね!
2.アイロンをあたためる
基本的に、一番ちいさい目盛で。
スチーム機能はオフにしておきます。
※ここから、換気のできる・扉を閉めた部屋でやることをおすすめします。
ちいさくてもおおきくても、にゃあとかチュンとか鳴くのでも。
かぞくがいる場合、アイロン*6もろう(蝋)も、
とってもきけんです。
3.クッキングシートをアイロン台に敷く
はい!ここでぱむだチェックポイント!
クッキングシートは、
「できるだけながーく切り取る。
具体的にはA4の紙がよゆうではさめるくらい(29.7cm×2)に。」
PBTです!
(ぱむだ ぶしょう てくにっく)
クッキングシートをながーく切り取ったなら、
ふたつに折りましょう。
4.砕いたろうそくを、クッキングシートに挟む
それでは、いざ加熱。
先ほどトントン小さくしたろうそく(芯をある程度取り除いたもの)を、
二つ折りにしたクッキングシートをめくり、
はいここでぱむだチェックポイント!*7
「どまんなかに、ぱらぱらと」
のせましょう。
これはとってもだいじです。アイロン台が蝋人形に*8ならないためにも。
以降の作業は、すべてながーく切り取ったクッキングシートの、
「どまんなかでおこなう」
ことを、こころがけておいてください。
コホン。
ということで、めくったシートの真ん中にろうそくを添え、
またシートを上からかぶせ、その上に加熱したアイロンを乗っけます。
5.上からアイロンで加熱して、溶かす
そんなに時間はかからないとおもいます。
固形から液体状になると、においと音がしますので、
それを目安に。
とろけたな、と思ったら円をえがくように、
アイロンをくるりとまわします。
これですこし固まっていたろう(蝋)が、うすくひろく伸ばされます。
取り除けなかったろうそく芯は、ここですべて取り除いておきます。
やけどしたらあぶないので、できればピンセットや毛抜きでちょちょいっと。
(私はあまり気にしないので素手でいっちゃいますが、
もれなく指先が蝋人形になれます。ほのかに不快。)
6.溶けたろうの上に紙をはさむ
5の状態だと、すこし熱いのでちょっと待ってから、
再度クッキングシートをめくります。
ろうびきしたい紙をはさみます。
めくったシートを戻します。
くどいですが、作業はシートの真ん中で、です。
7.上からアイロンで加熱する
上から再度アイロンを乗せて、
くるくる円をえがく動き。
ここでチェックポイント!
※ろう(蝋)は、思いのほか「伸びません」!
紙の繊維を伝わって、まだ染みてないところへ
伸びるのは、どれだけその場所にろうがあろうと限界があります。
上のクッキングシートまで、サンドイッチにされた
ろうがしみだして来たら止め時です。
こんな感じになりましたね?
では、ろうびきしたい紙の、
「まだろうが染み入っていないところ」をシートの真ん中へ。
※わかりやすいよう、画像を暗くしています。
その紙の上でも下でもよいので、
「これくらいかなー?」という、ろうそくのカケラを置きます。
シートを戻し、同様にアイロンで加熱をする、
を全体にろうが染み入るまで繰り返します。
8.余分なろうを、反故紙に吸わせる
さあ、お目当ての紙にろうが染みっしみになりました。
ですがお分かりでしょう。そう。染みすぎているのです。
冷えたろうびきされた紙を、光にかざすとわかりますが、
けっこうムラもあります。
それらを、用意した反故紙(いらない紙)に移します。
2枚あればサンドイッチに、なければ一枚ずつでいいので、
ろうびきされた紙と、クッキングシートの間にはさみます。
※こんなかんじで
┏===== クッキングシート
┃----- いらない紙
┃ □□□ ろうびきされた紙
┃----- いらない紙
┗===== クッキングシート
アイロン台
封筒などのふくろものをろうびきする場合は、
こうやって中にもいらない紙を挟み、ろうを吸わせます。
完成!ろうびきペーパー
脳内で「てってれ~」といい感じのBGMがなりましたね。
◆原状回復してこそのクラフトワーク
それでは、最後にお片付けについて。
けちんぼぱむだとしては、このながーく切り取ったクッキングシート、
ぜひまた次回に使いたい。
そこで、クッキングシートに付着したろうも、いらない紙に吸い取らせます。
熱を取って、あまったろうそくと一緒に保管しておけばばっちり。
次回にも使えます。
アイロンについては、ある程度熱が冷めたら、
ぬれ付近やウエスなどで付着したろうをぬぐい取りましょう。
※やけどに注意!
みえないろう(蝋)が散っている可能性があるため、
面倒でも掃除機はねんのため。かけるとかぞくみんなでにっこにこ、です。
◆出来栄え確認
さあ、こちらが出来上がった紙です。
おわかりでしょうか。
透っけすけだぜーぃ。
◆◆◆
いかがでしたでしょうか。
そうそう、こんな感じだった、と徐行運転も終盤。
エンジンがあたたまってまいりました。
現在引っ越し作業ちゅうなのですが、
ほとほとこういったろうびき用品(工具箱にひとまとめに保管しています。)やらグルーガンやら画材やらが、
私の所持品の大多数*9を占めていて苦笑いが漏れます。
お引越し先の祖母宅にて、
引っ越し作業の逃避からおこなった*10今回のずぼらろうびきレッスン。
なにかの折に、思い出していただければさいわいです。
くれぐれも、
こどもやペットや、やけどに注意しておこなってくださいね♪
◆◆◆
◆◆◆
◆◆◆
ここまでよんでいただき、おありがとうございます。
今日もいちにち、ご安全に!
それでは、また。
Have a good life with TECHO!!
◆◆◆
*1:この世界のすべてのものは、
酸素という猛毒にさらされているのだよ!
具体的には窒素:酸素=4:1くらいで!
*2:おまえはなにさまだ!
貼りはり部部長だよ!
*3:Q.どなたですか。
A.脳内部員です。
自作自演ともいいます。
ヒトリジョウズともいいます。
別にさみしくなんてないですよ?(真顔)
*4:この程度で作業とか!
とかいう人間はぜったい収納が下手だと自信をもって断言しましょう。
いいですか、人間の「行動(アクション)」は、
将棋でいうところの「手」にあたるのです。
アレがほしいな、どこにあったかな、3年前の手帳だな。
ここまでは脳内作業なので0手。
一例として、
一手→手帳の入っている棚へ行く
二手→棚から手帳を取り出す
三手→手帳を開く
四手→必要なページを探す。
ESSEやオレンジページやクロワッサンでさんざん書かれていますが!
(あとお昼の奥様向けワイドショー番組。)
「人間が日常的に、面倒くさがらずに行えるのは三手まで」
こんなの面倒くさくて、0手の段階で「やらない」が選択されます。
一度ならまだしも、何度ともなると、
「思っただけで終了」となるが必定。
それでも納得がいかないあなたへわかりやすい例を。
この手数は、数が減れば減るほど負担が減ります。
当たり前ですね。では、究極の「使用頻度」にして「日常的恒常的に使うもの」は?
そう、しまわない、が正解。
一手でアクセスできるもの、すなわち、テレビなどのリモコンそしてティッシュペーパー。
これらを「台所の引き出し三段目」にしまう阿呆はいないでしょう?
散らかしたくないならば、物の住所を決めましょう。
しかしそれだけだと、△なのです。
物の住所を決めるには、この「使用頻度」に応じた、
手数に見合う収納場所が必要なのです。
と汚部屋を見渡しながら力説するぱむだの説得力はかぎりなく低い。
引っ越しの終了は年内をめどとしておりますですはい。
*5:私の面倒くさがりをなめないほうがいい…。ふふふ…。
*6:熱せられた鉄板。
*7:Return
*8:タイトルを含めて、そろそろ閣下ネタは通じないんだろうか。
いや国王陛下ではなく、閣下。
*9:と圧倒的な数の本に紙もの。
紙もの。
大量の紙見本と特殊紙と過去の同人原稿…。
本はもう最近電子書籍でもいいんじゃなかろうか、
と考え始めていますが原材料や画材はどうしようもなくて絶望…ぜつぼう…
*10:すみませんちょっとだけ嘘つきました。
オジサン手帳2018が届いたので、
そこの封入されていたもろもろを一刻も早く保護したかったのです。