ほぼ日手帳カバーを買いに行って買えなかっただけのおはなし
こんにちは、旅する手帳案内人、なぷ(@nap_techo)です。
台風シーズンです。
九州民の私にとっては毎年のことですが、毎年のことながら大風に乗って車に吹き付ける潮を台風一過の蒸し暑さの中洗車機に通さねばならないおっくうさとの戦いが始まる時期です。なお最寄り洗車機まで35分。
足早に通り過ぎていただきたい!いただきたい!!
おおきいのは一度でじゅうぶんです!
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◆更新履歴
2017.10.09.-誤字を一部修正、文章後半の太字を修正。
2019.03.23-脱字を一部修正。
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本日の720式手帖生活は―
―で、お送りいたします。
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◆前回までのおさらい
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◆当ブログで言うほぼ日、の後には「手帳」が略されている
9月1日は何の日
さて。
毎年の手帳商戦開幕の号砲、『ほぼ日手帳販売開始』ーいわばこれは、陸上競技におけるピストル、F1レースにおけるグリンーランプ点灯。
それは、例年9月1日に行われます。
ときはついたち、ところはろふと。
居並ぶ新顔のかばあたち、ところせましとならび、
われこそはほぼ日手帳、新作かばあなり、
と意気揚々、意気軒昂、威風堂々の姿なり・・・。
などと昭和時代の大河っぽいナレーションが脳内に流れます。
それくらい、心躍る心沸き立つ、年に一度、この時期だけのお楽しみ!わくわくどきどきしながら、早々に、今年もロフトへ向かわれた方も、多いことでしょう。
上手な情宣の基本は「早め・小出し・定期」
ほぼ日手帳の、新作カバー発表はこの9月1日からさかのぼり、毎年何週間かに分け、web上でおこなわれます。
それをチェックしながら、今年のカバーはなんにしよう。
ああ、これはいいな、うーん、これは好みじゃないな、
きっとこのカバーはあのひとが選ぶんではなかろうか、
これはあの人のプレゼントにどうだろう・・・。
そんなことを考えながら、次々発表となる新作カバーに一喜一憂。
ついに全カバーラインナップ発表された日にはもうたいへん、
ほぼ日手帳公式サイトに張り付きカチカチクリッククリック、ほぼ日ユーザーではない、いわんや手帳*1ユーザーではない方からみたら「???」となるような光景間違いなし。
おっとそいつぁ俺のことかい?
いえいえ、私のことです。
そしてここで一言。
別に、私、ほぼ日ユーザーではないんですけれどね!!!
◆眺めているだけの昨日にグッバイ
それは2012年からの
何度か折に触れてはなしております。
長らくmidoriのポケットダイアリーB6、通称オジサン手帳を使っている私。
でもある年、こう思ったのです。
「私もそろそろいい年なのに、こんな、
かわいらしい手帳を使っていていいんだろうか」
「もっとほかに、今の生活にあった、TPOに合う手帳を
使う『べき』なのではないだろうか」
通称『クライシス』と呼ぶ*2時期が私にもありました。
今までオジサン手帳以外の手帳の存在を内的手帳世界から消し去り*3、見もせずに通り過ぎていたー魅惑の手帳売場に!魂が!呼ばれる瞬間*4が!来たのです!
そういった手帳売場からの呼び声~CoT*5~に誘われるまま、ちょっと自分でもどうかと思うくらい
いろいろな手帳をサーチしまくったあの日々。
つらくもあり楽しくもあり、そういえば私の「手帳の先達」として尊敬してやまない藍玉さん aidama.info
のブログを発見したのもこの時期だった、と記憶しています。
◆手帳_[検索]
そしてヒットした百花繚乱のなかに
当然のように、ソレはいました。
LoFT手帳売り上げ1位*6糸井重里事務所-ほぼ日刊イトイ新聞-謹製。
『ほぼ日手帳』
そのとき、初めて「1日1ページ」スタイルの手帳、いわゆるデイリースタイルの手帳を知り、おおいに興奮しました。
公式サイトに掲載されている、ユーザーの使用例もどれも魅力的!
すごいな、すてきだな、使ってみたいー!
当時大分県にはパルコ撤退に伴い、その地下にあった*7LoFTもなくなってしまっていました。
ようやく実物を目にしたときには、たいそう感動し、そして緊張のその瞬間・・・カバーはロビンエッグに決めている、さあ、これがあこがれの・・・ほぼ日手帳!重い!*8
持った瞬間、今までB6ウィークリー手帳を使い続け、そしてそれが年末には3倍くらいの厚さになり重いおもい、と辟易していた私の腕の筋肉が言いました。
重い!(大事なことなので2回)
それでもしばらくは諦めきれず
いや、貼らなければいけるんじゃないか?
でも貼らずにこの面積を埋める・・・?
というか、絵を描くには小さすぎないか・・・?*9
みんなこんな小さい面積絵を描いていたのすごくない?
種々さまざまな思考が脳内を高速で流れ、
その間もあきらめ悪く見本のほぼ日手帳をもてあそぶ両手。
ぱらぱらとめくり、トモエリバーの“ぬめり”*10にときめき、二本あるスピンをいじる。
しかし、やはり。
その“重さ”は、そのほかのどの魅力点を相殺するにあまりあるものでした。
後ろ髪を引かれまくり、何度も振り返りながら後にしたLoFTのほぼ日売場。
余談ですが、ほぼ日分冊手帳こと『avec』が発売したのはその数年後のことでした。
その後も、諦め悪く、毎年8月末は、ほぼ日手帳発表会を楽しみにする時季となりました。
もしかしたら、いつか、私もほぼ日を使うようになる、時機がくるかもしれないー
そして時は過ぎ
具体的には5年ほど!年々時間経過の体感速度が上がっていくなか、ふと気がついたら5年も経っていました。
毎年のカバーを、別にほぼ日を使うわけでもないのに、
今年のカバーはどんなのだろう。
ああ、これはいいな、うーん、これは好みじゃないな、
きっとこのカバーはあのひとが選ぶんではなかろうか、
これはあの人のプレゼントにどうだろう・・・。
などということを思いながら5年が経ちました。
その間、もちろん「おっ」と思わず身を乗り出すような、
魅力を感じるカバーも何点かありました。
しかし、
「高いものが良いものとは限らないが、良いものは、高い」。*11
その値段の壁を蹴り破るほどの情熱は沸いて来ませんでした。
そんな毎年の、わくわくするけれど、あくまで他人事なイベントが今年もー
そう、思っていました。
◆前説が長いのは仕様です
ミナのマーメイド
さっくり結論から。
2018年カバーのなかで、私はこれにハートを打ち抜かれました。
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そのメーカー名から北欧かなにかのブランドかと思っていましたが、
ばっちり国内メーカーです。
印象的なちょうちょは、目にしたことがある方も多いでしょうし、ほぼ日ユーザーには毎年ラインナップに登るコラボ先としておなじみでもあります。
全カバーラインナップ前、小出しの段階でアップされたそのカバーに、
私のハートはガッツリキャッチされました。
midori。違った、緑。(余談ですが私は色の中では緑がいちばんすきです。)
そして、日本では青海波(せいがいは)として、同様に世界各地で「海」と「魚の鱗」を表す、互い違いに波打つ弧のパターン。(余談ですが私は海も魚も好きです。*12)
なにより、このカバーにつけられた、マーメイドという名前。(余談ですが私は童話の人魚姫はあまり好きではありませんが原作の落ちはけっこう好きです。*13)
なんてすてき。
好みドンビシャ。
私はこれを買うのだ。
それは私の中で、すでに決定事項でした。
さあいこうすぐいこうLoFTにいこう!
お休みに鼻息もあらく、「買うのだ」と物欲の虜(トリコ)となったぱむだ、
大分市郊外のわさだタウンへやってきました。
ここにLoFTが入っているのです。
そして私のマーメイドも入荷しているのです。
Twitterでの買った、LoFT行った、通販繋がらない、ぞ?(え?)の沸き立つ*14タイムラインをBGMに、ぱむだ、LOFTに降り立つー!
◆◆◆
こちらが大分市郊外にある、ふるさとのデパートトキハのわさだ店。
かなり広い敷地面積*15を持ち、LOFTは二階のまんなか付近、6丁目近くにあります。
うきうきしながら、大きく展開されている売り場へ。
さあ!私の*16マーメイドは、どこかしらん。
と、るんたったと催事台*17をうろつきます。
うろうろ。
うろうろうろ。
3周目あたりで、気づきました。
あれ?もしかして、本体付きしか、取り扱っていらっしゃらない?
結論・LOFTではカバー「のみ」は購入できない
こちらが、売り場にあったミナ・ペネホルンのマーメイド(グリーン)。
お目当てのものに違いはありませんが、本体が。手帳がついています*18。
ちがうのだわたしはかばーだけでよいのだ。
そのとき、いつも眺めるだけだったほぼ日手帳サイトの脳内キャッシュが引用されました。
たしかに、そこここでよく目にする「カバーのみ」記述。
うっかりと、「ほぼ日手帳はLOFTで買える」との思い込みで突っ走ってしまいましたが、そうです、そうなのです。
よくよく落ち着いて考えると、
あっ…。
※カバーのみの販売や、avec、Plannerとのセット販売はありません。
そういえばちゃんと書いていましたね!(絶叫)
◆◆◆
そう、この記事はこれだけ長いのに、ただただ、これだけの内容ですちなみに所要時間3時間くらい!
内容のあらすじはタイトル一行で事足りるのに、
こんなに4000文字も長々と書いたところに、
私の無念*19を感じていただければこれ本望。
次回は、このあふれかえる情念がこぼれしたたった「続・ほぼ日手帳カバーを通販したおはなし」になること想像にかたくないですね!*20
いいですかみなさん。
LOFTではカバーのみは購入できない。
はい、復唱おねがいします!*21
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◆◆◆
ここまでよんでいただき、おありがとうございます。
それでは、また。
Have a good life with TECHO !!
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*1:の、ヘビー
*2:私が。勝手に。
オジサン手帳クライシス、ないし2012・2013クライシスとも呼んでいます。
そんな大げさな?私にとっては大事(おおごと)だ!
*3:当ブログの3割は大げさ・誇張・まぎらわしい、で構成されています。
*4:とき
*5:Call of TechoUriba
*6:いつもこれは、冊数なのか売上総額なのか気になっているのですがどこかにソースはあるのかしらん。
みた覚えがないのですよね・・・。
*7:できたばかりの!
*8:一息にアクセントやブレスなしに一気呵成に、お読みください。一文節。
*9:くどいですが、B6手帳をずーーーーっと使っていたのです。
*10:紙の束をめくる際のめくりやすさの表現の一種。個人的に日本国内で流通している紙のなかで、もっともよいぬめりを持つのは一万円札。
詳しくは、このあたりがわかりやすいです。
*11:そして、こう続くのです。
我が家の買い物家訓、
良いものを買うのに、お金を惜しむな。
*12:なんたったって、実家魚屋ですからね!?
*13:きれいな声と魚の尾を失ったおひめさまは、王子さまとの恋も失い、泡となってきえてしまいました。
それを哀れんだ彼女の姉たちは、魔女に願い、あいする妹を南の島のあたたかな風にうまれかわらせました。
でしたか。浦島太郎の落ちといい、なぜ大切なことをはしょるのだ。
*14:一部不穏。
*15:と広大な駐車場面積。
*16:くどい
*17:さいじだい。
販売や小売りをやっていない方にはどうでもいい小ネタなのですが、
スーパーを筆頭とする「消費者が品物を購入するための店舗」にある設備品にはだいたい共通した呼び名があります。
棚のことをゴンドラ、棚のまとまったブロックを島。
そしてふだんはないところにいきなり現れる売り場、もしくは毎回違うものをシーズンごとに展示しているコーナーを催事台、ゴンドラのはしっこを使う場合は、「エンド棚」といいます。
はいここ全国商工会議所主催・販売士試験にでますよー。
*18:いや、ほぼ日「手帳」だからね?手帳が本体だからね?だいじょうぶ私?
*19:うっかりにがっかり
*20:かたくない、は難くない。
なかなかに難読です。
*21:でも昨年のウィークスのカバーのみは販売一部あったのです。
どういうことなの。
私が4周目のうろうろに突入したのはそのあたりが原因でもありましてよ?