720式手帖生活

旅する手帳案内人 なぷの、手帳や文具のさすらい備忘録。ときどきお菓子、たまにお酒、ちょこちょこお猫。

テチョラーに関する一考察。手帳「不要」論、あるいは手帳「人生」論。

 こんにちは、南の海のぱむだ、なぷ(@saltsalmon720)です。

 とにかく黒酢押しですが、先日かなりハードだったので一日二本飲んだところ、もれなく胃酸がたくさんでてたいへんなことになりました。用法容量だいじ。

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 本日の720式手帖生活は―

  1. 仮説、テチョラーとは―
  2. 仮説の検討
  3. まとめ

の、三本でお送りいたします。 

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◆仮説

 よくつぶやくのですが、そもそも手帳がなくても人間は生きていけます。

 ではなぜ使うのか?予定の管理です。だいじな予定を忘れないように、まだ来ていない未来を予約するのです。
 おそらく、日本人で手帳を買うひとの大多数は、そうだとおもいます。*1

 テチョラーと呼ばれる、手帳が大好きな人たちは、これに付け加えて―

 〝「人生をより豊かに彩るために」手帳を使っている。〟

 という仮説を私は立てています。

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 手帳がなくても人生は豊かになるとおもいます。
 でも、人生を豊かにするなにか。
それは、あるひとにとって仕事であったり、家族であったり、ペットであったり、音楽であったり、スポーツであったり。
 多種多様な人生をあゆみ、「大切ななにか」を異にする、そんないろいろな人たちのなかで、ある特定の共通項として、

  • 人生を豊かにする「なにか」の深化をめざす
  • 深化のための手段として手帳を使う 

 これが、テチョラーと呼ばれる人びとの共通項ではないか、という仮説です。

◆検討

 深化のためには、未来の予定管理だけでは足りません。
 求めている、「人生をより豊かに彩る」ためには、今現在だけでも足りません。

 現在の記録を残し、過去となった現在を振り返って/あえて振り返らず、未来をのぞむ形に描く。
 そのために、おそらく、手帳はもっとも適した形をしているのではないでしょうか。
 日付入ってますし。メモを残せますし。

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 楽しい現在を書き留めることは、未来に起こる苦難を乗り越える「振り返れば楽しかった過去」というエネルギーになります。
 逆に、つらい現在は、それを放出することで未来に「負の遺産」を持ち越さない、「現在が清算済みの未来」というプレゼントになります。

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 さて、「豊かな人生」ということばには、強い客観的メッセージが含まれると思います。
 そこには、他者の目があります。自分の人生を評して、嘘でも本当でも豊かだと公言できる方は、そう多くないと思います。

 ですが、多くの方に同意してもらえると思いますが、人生というのは自分にとって満足がいけば、(乱暴ですが)「それでいい」ものです。
 ここで、手帳に戻ります。
 手帳はどこまでもプライベートなものです。日記と同様、自分以外の目に触れることを想定されているものではありません。

 〝人生を豊かに彩る〟

 そうです。
 手帳においては、誰の目も気にせず「『自分の』豊かな人生」を謳えるのです。*2

  • ゲームでポケモン151体集めた。
  • 寺社巡りが100件到達。
  • 3000メートル級の山を踏破した。
  • レストランの箸袋、500枚突破。
  • 庭の花が3年連続きれいに咲いた。
  • 子供が生まれてから5年目、今年も家族で誕生会。
  • 駐車場の隣の車が777番プレート。

 手帳は、「だからなに?」と言わないのです。
 そして、結果だけではなく、そこにいたるまでの過程も残せます。
逆に、いつかは到達したい結果に向かっての計画だって、決してばかにはされず、立てられるのです。

 なぜなら手帳はどこまでもプライベートなものだから。
 なくても生きていけるものだから。

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 あってもなくても、本来は生きていけるプライベートなもの。

 それを、あえて「手帳があるほうがいい」と、積極的に選んだひとたち。
 この国の手帳「文化」は、そうして『テチョラー』ということばを生みました。

◆まとめ

 さて。
 あってもなくてもよくて、真面目に取り組んでも途中で放り出してもよくて。
 お値段ピンキリ、デザインは選び放題、途中で乗り換えるのももちろんOK。

 それが手帳です。

 さあ、どの一冊を選びますか。
もちろん選ばなくてもいいし、逆に2冊以上でもいいです。
 書店や文具店の、色とりどりの広場から、広大なネットの海から。

 あなたの人生をより豊かに彩る、一冊と。
 楽しい一年(もしくは、それ以上)を、お送りください。

 きっと、その「楽しさ」を感じるから、

 〝ひとの手帳をみるのは、たのしい〟

 そう私は思うのでしょうね。

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 と、いうことで。

 ふだん脚注でやっている「私トーク*3」を今回は2000文字ほど記事としてやってみました!

 だいぶわちゃわちゃなっていますが、手帳と暮らす一年の記事を書いている最中に考えたことです。あまりまとまってはいないので、いつか再考察してみたいです。

type720techo.hatenablog.com

 よたばなしですが、手帳が好きな方、手帳が好きなひとをハシビロコウ先生でもみるような目でみているみなさまに、楽しんでいただければさいわいです。

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◆次回予告

 いい加減睡眠不足が重篤です!

 次回、720式手帖生活は、
「過去記事発掘!掘れば掘るほどでてきますよ、さいきんの県民手帳についてのまとめ!」
でお送りします!

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 ここまでよんでいたき、おありがとうございます。
 それでは、また。

 Have a good techo life!!

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*1:高橋手帳やリクルートマイナビなどで調査していただけないかしらん!

*2:私的な「豊かさ」とは、自己満足とあまり差はないとおもいます。

*3:副音声